政治・経済

自動運転バス 市民向け試乗22日から 塩尻

セイコーエプソンの技術でラッピングされた自動運転バス車両。前部は「顔」のように見える

 塩尻市は22日に、令和7年度の実用化を目指して実証実験事業を行う自動運転バスの市民向け試乗を始める。26日までの平日5日間で、市振興公社が導入した新車両を使い、1日17便を運行。初めて、スマートフォンから利用可能なウェブ予約システムを導入する。

 運行は3ルートあり、JR塩尻駅-カワチ薬品塩尻店(大門並木町)の朝4便の「朝通学ルート」(1キロ)、塩尻駅-市役所、コア塩尻(大門一番町)経由-塩尻駅の日中10便の「市街地ルート」(2.2キロ)、カワチ薬品塩尻店-コア塩尻の夕方3便の「夕通学ルート」(1.1キロ)だ。朝便は午前7時35分~8時40分、日中便は午前9時半~午後3時27分、夕方便は午後4時5分~50分となる。
 乗車予約は、市ホームページから入るウェブ予約システムか、乗降拠点の塩尻駅、市役所、市民交流センター・えんぱーく、コア塩尻の計4カ所に置く固定の予約端末機でできる。
 新車両は、自動運転のソフトウエア企業・ティアフォー社(名古屋市)が開発したEV(電気自動車)バス。座席は15席あるが、安全性や快適性の観点から試乗定員は10人とする。信号機と連携し情報を車両が受けて走る。
 市は、人手不足などをかんがみ、持続可能な地域公共交通体制の構築に向け、全国でもまだ少ない自動運転技術とサービスの向上に取り組んでいる。百瀬敬市長は「試乗で近未来を体験してほしい」と話す。