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三郷東部認定こども園 移転工事進む 令和7年夏ころ完成

三郷東部認定こども園の移転新築に向けて造成工事が進む市有地

 安曇野市は、園舎が老朽化した三郷東部認定こども園(三郷明盛)を移転新築するため、移転先の土地(同)の造成工事を進めている。令和6年度に新園舎の建設工事を進め、7年の夏ころに完成予定だ。移転後に現園舎の解体工事に入り、7年度末までに全事業を終わらせる。三郷東部の移転新築が済めば、市立の認定こども園と幼稚園の全19園で耐震化工事が完了する。

 移転先は現園舎より東側に800メートルほど離れた三郷村営住宅跡地で、隣接する農地を取得して約6300平方メートルを確保した。電気設備などを除いた新園舎建築にかかる事業費は9億3500万円となる。
 新園舎は平屋の床面積1725平方メートルで、現園舎の1.35倍ほどとなる。耐震性を考慮して鉄骨造りとするが、内装には多くの市内産材を使用して温かみのある建物とする。自然保育を推進するため、園庭は、現在の園庭と同様に芝生とする。
 現在の園舎は昭和53(1978)年に完成し、定員は170人となっている。移転後は、三郷地域で保育ニーズが高まっている3歳未満児の受け入れを拡大する。市こども園幼稚園課の担当者は「保護者や地域に愛され、子供を安心して育てられる園にしていきたい」と話している。