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人身交通事故35件増の299件 昨年の安曇野署管内 半数は高齢者関係

 安曇野警察署のまとめによると、管内では昨年1年間で人身交通事故が299件(前年比35件増)発生した。うち65歳以上の高齢者が関係した事故は145件(同39件増)で、全体の48・5%を占めた。けが人は365人(同48人増)、死者は4人(同1人増)となり、死者のうち2人は高齢者だった。数値はいずれも暫定値。

 発生件数を月別でみると、10月を除いた7~12月で前年からの増加幅が大きかった。5月に新型コロナウイルスの感染症法上の分類が5類に引き下げられ、交通量が増えたことも影響したとみられる。特に多かったのは11月(36件、前年比15件増)と12月(34件、同9件増)だった。
 昨年は交差点での事故が114件(前年比20件増)と多く、けが人は136人(同27人増)だった。見通しが悪い場所に加え、田畑の間を通る開けた場所でも出合い頭の事故が目立った。安曇野署の交通課は「見通しがいい分、見たつもりになってしまう」と注意を促す。
 車と自転車がぶつかる事故は、31件(前年比16件増)と倍増した。歩行者事故は29件(同9件増)、けが人は28人(同3人増)で、うち9人が1カ月以上の療養が必要な重傷者となった。歩行者事故は10月に多く、発生した4件のけが人(4人)は全て重傷者になった。
 今季は雪が少ない分、スリップへの注意が薄れがちだという。交通課は「雪がなくても凍っていたり、アイスバーンになっていたりする路面もある。安全確認をしながら運転してほしい」と呼び掛けている。

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