防災情報 易しい日本語で 塩尻市が能登地震受け外国人向けニュースレター

地震に備えて安全確保への行動を指南する外国人向けのニュースレター。やさしい日本語のほか英語版もある

 石川県能登地方を震源とする大地震を受けて、塩尻市はこのほど、市内在住の外国人向けに、災害時に身の安全を守るための準備や行動を指南するニュースレターを発行した。平易な言葉を使う「やさしい日本語」と英語の2版を作り、市ホームページでも公開している。

 市内で発生する災害の種類(土砂災害など)や災害発生時の弊害(電話不通や電気・ガス・水道の停止)、安全のための準備の事例をまとめた。準備には、避難場所の確認や避難時に持ち出す物の用意、訓練への参加などを挙げた。避難所は「みんなが 逃げる ところ」と説明している。
 A4判二つ折り。情報の詳細は掲載したQRコードで確認できる。
 市民課は外国籍市民相談窓口を設け、外国籍住民向けのニュースレターは2カ月に1回程度発行して生活に役立つ情報を紹介している。池田光宏課長は「一番、関心の高い時期に見て備えていただきたい」と話す。
 市内在住の外国人は1月1日時点で1453人で、昨年同日に比べ102人増えた。フィリピンや中国、ブラジル国籍が多い。地域での受け入れ体制の整備も課題だ。英語通訳もする市相談員・栁沢えい子さんは「周りの人が(当事者に)、情報や窓口があることを伝えてほしい」と呼び掛けている。

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