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介護予防教室 全市普及へ 安曇野市社協 まず穂高で「元気塾」

体をほぐす運動に取り組む参加者たち

 安曇野市社会福祉協議会は11日、穂高地区に住む65歳以上の高齢者を対象に、全6回の介護予防教室「穂高いきいき元気塾」を同社協の穂高地域福祉センター(穂高支所)で開講した。歩行に介助を要しない住民の健康維持・増進と社会的孤立の防止を目的に、社協が運営するデイサービスセンターの資源を活用する。来年度以降順次、全市で実施したい考え。

 同社協が、介護保険サービスの利用者にかかわらず、直接住民に参加を求め事業ノウハウを提供する取り組みは初めて。3月まで月2回の教室で定員20人を募ったところ、59人の申し込みがあった。午前と午後の2回に分けて開催する。
 同センター内のデイサービスに所属する機能訓練指導員・丸山綾子さんの指導で初回、参加者が全身をほぐす1時間の運動に心地よい汗を流した。ウオーキングを日課とする横山登美雄さん(79)は「大勢の人と集まってやれるのがいい」と次回を楽しみにした。
 地域福祉活動の推進へ、各世帯に任意協力を求める社協会費を財源に実施する。デイサービスに配置する送迎車両を使い、運転免許証を返納した参加者を送り迎えする。地元農産物直売所に出張販売を依頼したコーナーを特設もする。
 実施体制が整った穂高支所が体験会を事前に催し、ニーズをつかんだ。丸山亨支所長は「来年度も継続し、安心した暮らしの実現に欠かせない仲間づくりも促したい」と参加を見込む。社協の小松正直会長は「人生100年時代と言われる中、一人でも多くの方に社会の主人公として活躍し続けてもらうため、社協の知恵を地域に還元したい」と話す。