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ねんじり棒に豊穣願う 塩尻・小野神社で伝統行事

ねんじり棒を引き合う子供たち

 塩尻市無形民俗文化財の「ねんじり棒祭り」が6日、北小野の小野神社(宇治橋淳宮司)で行われた。一年の五穀豊穣を願う伝統行事で、小学生から大人まで計約130人が生木で作った「ねんじり棒」を引き合った。

 1・1~1・3メートルのねんじり棒約20本が用意された。参加者は年代別に分かれて拝殿前に集まり、宇治橋宮司らから1本ずつ差し出された棒を、われ先にと手を伸ばして引き合った。最後は「メンヨー、サンヨー」と唱えながら、棒で鏡餅を突いた。
 新型コロナウイルス禍で棒の引き合いは休止し、久しぶりに従来の形に戻した。両小野小2年の伊藤隆之祐君(8)は「引っ張り合うのが楽しかった」と笑顔を見せていた。