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初売り盛況 福袋を求めて列も

福袋の整理券を手に来店する買い物客(井上本店)

 松本地方の大型商業施設で1日と2日、初売りが行われた。新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが5類に移行して初めて迎えた新年ということもあり、各施設は多くの買い物客でにぎわった。能登半島地震の発生を受けて、2日はお見舞いのメッセージなどを掲示する施設があった。

 松本市中央4の大型商業施設・イオンモール松本は1日に初売りを始めた。午前9時の開店とともに来店客が一斉に店内へと駆け込み、福袋やセール品を買い求めた。
 専門店や直営スーパーの福袋販売、獅子舞ショーなど多彩な催しでにぎわった。買い物客にはモール内で利用できる商品券が当たる抽選券も配られた。
 10代の孫と40代の娘を連れ、3世代で訪れた同市県2の70代女性は「チラシで抽選会をやっているのを見て、運試しをしようと思って来た」といい、孫の男子大学生は「当たったらカメラを買って新たな趣味にしたい」と話していた。
 井上本店(松本市深志2)は2日に開店した。恒例の大入福袋を買い求めようと、開店2時間前から並ぶ人もいた。買い物客は「大きな地震があったので、今年は災害がこれ以上起きない一年になってほしい」「来年のお正月もおいしいものを食べられるように平和な年に」と願っていた。
 昨年一年の人出は物価高の影響もあって、完全にはコロナ禍前の状態に戻らなかったという。井上本店の上嶋保店長は「平常運転に戻れるように、新しいスタートを切りたい」と話していた。