地域の話題

にぎわう初詣 平穏無事を願う

手を合わせ新年の願いを込める参拝者(2日、四柱神社)

 新年を迎えた松本地方の神社などは初詣に訪れる家族連れなどでにぎわった。家族の健康や目標の実現を祈る人のほか、1日夕に発生した能登半島地震を受け被災地の無事や1年の平穏を願う人もおり、さまざまな思いを込め手を合わせた。

 松本市の四柱神社では2日、参拝客の列が境内から縄手通りを抜けて千歳橋近くまで延びた。都内の大学に通う中島淳喜さん(20)は松本市開智2の実家から家族5人で訪れた。「将来教員を目指している。勉強に苦労しないように祈った」と話していた。母親と2人で訪れた安曇野市三郷明盛の石原優さん(14)は「新年から大きな地震が起きてしまったが、これ以上自然災害が起こらないことを願った」と被災地に思いを寄せていた。
 安曇野市の穂高神社は1日、朝から大勢の参拝客でにぎわった。境内にはだるまや食べ物を販売する出店がずらりと並び、参拝客を楽しませていた。
 初詣の行列は神楽殿前の鳥居の外まで続いた。熊手や破魔矢といった縁起物を買い求める人も多く、だるまなどを抱えて歩く家族連れが多く見られた。毎年穂高神社に初詣をしている近くの熊倉義昭さん(76)は「2歳の孫が無事育つことと、夫婦で長生きできるように願った」と笑顔を見せていた。