石川の大地震で松本は震度4 中信地方からも被災地支援
気象庁によると、1日午後4時10分ころ、石川県能登地方を震源とする最大震度7(石川県志賀町)の大地震があり、中信地域でも松本市や麻績村、木曽町などで震度4を観測した。震源の深さは16キロ、地震の規模を示すマグニチュード(M)は7・6と推定される。中信地域でけが人などはいなかったが、1日にJRの列車や県営松本空港を発着する定期便に運休や欠航が発生するなど交通機関が混乱し、、Uターン客などが足止めされた。県警ヘリや消防防災航空隊、医療チームなどが中信地域から被災地支援で派遣された。
1日午後4時6分から能登半島周辺を震源とする地震が相次ぎ、2日にかけて中信地域も揺れ続けた。県内は長野市などで震度5弱を観測し、長くゆっくりと揺れる長周期地震動が県中部で階級3(4段階で上から2番目)だった。
JRは1日、篠ノ井線が午後4時以降、特急しなの上下8本を含めて終日運休し、大糸線や中央東線も一部区間で運転を見合わせた。
フジドリームエアラインズ(FDA)が運航する松本空港発着の定期便は1日、新千歳線、福岡線、神戸線の計4便が松本空港での地震対応で欠航した。
県警は広域緊急援助隊の警備部隊22人を被災地に派遣したほか、航空隊のヘリコプター「やまびこ1号」が広域警察航空隊として松本空港から石川県へ出動した。松本空港内の県消防防災航空隊は消防庁からの要請で緊急消防援助隊の航空指揮支援隊として隊員3人を1日夜に派遣。相澤病院や信州大学付属病院、木曽病院など県内13病院の医療チーム「DMAT」が石川県に向かった。松本市水道局は2日、給水車1台を石川県羽咋市へ派遣した。