政治・経済

市税統計をデジタル化 見やすいグラフで表現 塩尻

市税統計の推移が一目で分かる「うごく税金グラフで見る塩尻市」

 塩尻市は、平成元(1989)年度以降35年間の市税収入の推移を一目で分かるようデジタル化し、「うごく税金グラフで見る塩尻市」として市ホームページ(HP)で公開を始めた。税収など各種統計をデジタル化して公開する取り組みは首都圏で先行して行われているが、地方では珍しい。

 「うごく税金グラフ」は、見たい年度を選択すると、その年の市税決算額と、個人住民税、法人市民税、固定資産税、たばこ税、都市計画税などの収入額が表示される。市税収納率や市内人口、世帯数、選択した年度までの1人当たり所得の推移などもグラフとともに示される。
 市税務課の清水隆朝課長補佐が表計算ソフト・エクセルで作った。市は毎年「市税概要」という冊子を作り、最新年度分をHPで公開しているが、より気軽に市税統計に触れてもらおうという考えで「うごく税金グラフ」を企画した。大型予算を使っている首都圏などの統計デジタル化に比べると簡易ではあるが、手作りのため予算がかかっていないのもポイントだという。
 市は子供向け冊子「みんなの税金」を市内の小学校6年生全員に配るなど、納税への理解促進に努めている。清水課長補佐は「うごく税金グラフ」について「税に関心を持ってもらうきっかけの一つになれば」と話している。