教育・子育て

園児を守れ!さすまた訓練 松本の信学会2園で講習会

講師の原さんを犯人役に、実践的なさすまたの使い方を学んだ保育士たち

 学校法人信学会の松本市内の松本やまびこ保育園と松本南幼稚園の2園で26日、園に備え付けられている防犯用具のさすまたの扱い方を学ぶ講習会が開かれた。元警察官の原明徳さん(73)=長野市=を招き、保育士たちが犯人を取り押さえる実践的な練習に取り組んだ。

 松本やまびこ保育園では女性保育士約20人が参加した。原さんは県警本部にいた30年前から実践的なさすまたを開発し、県内外で講習を行っていて、全国各地で起きた事件の例を挙げて「逃げる前に犯人を取り押さえなければ、命を守れない」と説明した。
 相手にさすまたをつかまれないように捕らえる方法や、倒れた後の確保の仕方などを具体的に指導し、原さんが犯人役になって一人一人が実践した。「さすまたから手を離すと犯人の凶器になってしまう」と特に注意した。  護身術の指導もあり、髙澤智子園長は「さすまたを導入した時に使い方は習ったが、あることに安心していた。命に責任を持つ重さを改めて感じた」と話していた。