丹精込めてアケビ鈴なり 梓川の降幡さん

松本市梓川梓のリンゴ農家・降幡昌則さん(81)の畑で、4年前から育てているアケビが初めて実をつけ、鈴なりとなっている。アーチ状の棚に数百個が下がり、甘い秋の味覚の収穫を喜んでいる。
降幡さん宅は梓川左岸段丘の上にあり、谷沿いで平地より冷え込む。これまでは4月末ころ花が咲くものの、実がつかなかったり、できても小さいうちに落ちてしまったりしていた。このため「霜にやられているのかも」と気付き、今春は冷え込む日には石油ストーブをたいたところ、無事に実がなった。
ぱっくり開いた房の中の実はとても甘く、「これで種なしができたら最高なんだけど」と笑っていた。