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客席を山雅の旗でいっぱいに 信州ダービー前にサポ呼び掛け

応援旗の持参を呼び掛けるコールリーダーの新関さん

 松本山雅FCのサポーターグループ「ウルトラスマツモト」は、サンプロアルウィン(松本市)で15日にある明治安田J3第31節、AC長野パルセイロとの信州ダービーで「旗いっぱい運動」を展開する。来場者にクラブカラーの応援旗の持参を求め、客席から宿敵に視覚的な圧力をかける演出で山雅イレブンの背中を押す。

 ネーミングは松本発祥の「花いっぱい運動」をもじった。J参入以前から要所の大一番で実施。手拍子や声に加え、旗を振るという動きのある光景に普段以上の思いを込めているという。
 持参する旗は緑色であれば公式グッズでも自作品でもよく「形は問わず、振れるものならば歓迎」とコールリーダーの新関孝典さん(32)=松本市。来場者に協力を呼び掛ける形を取ることで、強みでもあるスタジアムの一体感をより高めたい思いもある。
 昨秋に本拠地であったダービーの来場者数は1万6000人に迫り、今春のアウェー戦は1万2000人超が来場した。Jリーグチェアマンがサッカーを「作品」になぞらえる中、美しい仕上がりにはピッチ内の戦いだけでなく観衆の熱量も欠かせない。心意気を伝えたいと願う新関さんは「ダービーというだけで気持ちが入る。それを旗に乗せてほしい」としている。