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幻想的な霧と雲海 生坂の秋深まる

生坂村全体が雲海に沈み大城・京ケ倉(正面)の山上が雲上に浮かんで見えた高津屋森林公園(3日午前5時50分ころ)

 秋が深まり徐々に冷え込みが増す中、山間を犀川が蛇行する生坂村では、犀川から立ち上る濃い霧が谷を包む季節を迎えている。谷を見晴らす東広津の高津屋森林公園(約700㍍)でも、この時季、村全体が雲海に沈むような幻想的な光景が見られる。

 よく晴れた3日の早朝も川霧が発生した。東の空が白み始める夜明け前には谷間をすっぽり覆い、公園のキャンプ場からは、東側に連なる京ケ倉(約990㍍)や大城の山上部が雲上に浮かんで見えた。
 公園の管理人を務める村集落支援員の本田健一さん(50)は「雲海を写真に撮ろうと訪れる利用客もいる」と話していた。