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数正公が大河ドラマで注目 松本城で石川家の御城印販売へ

新たに御城印のラインナップに加わる石川家御城印

 NHK大河ドラマ「どうする家康」で初代松本城主・石川数正公が注目されたことを受け、松本市の松本城管理課は「石川家御城印」を作った。石川家の家紋・笹竜胆と数正公直筆の花押をデザインに使用した。価格は1枚600円で、6日から本丸庭園内の同課で販売を始める。

 数正公が築城工事の見回り役に出した手記に記されていた花押を使用し、原文は黒字だが赤字にして際立たせた。見回り役の子孫で同市渚2の松林孝和さんから手記の提供を受けた。
 大きさははがきサイズ。毛筆で中央に「国宝 松本城」と書かれ、右側に「天守登閣記念」、左側に「令和 年 月 日」と記されている。日付は職員が筆ペンで書き入れる。
 これまでに松本城主を務めた戸田家と小笠原家の御城印を各300円で販売している。石川家の御城印の価格は2倍となるが金箔をあしらい、プレミアム感を出した。石川家と戸田家、小笠原家の3種類セットも用意し、通常価格より割安な1000円で販売する。
 大河ドラマの影響で松本城管理課に問い合わせが増えたといい、担当の曽根原真さんは「これを機に積極的にPRしていきたい。石川家の御城印はレギュラー商品として定着を図る」と話している。問い合わせは松本城管理課(電話0263・32・2902)へ。