安曇野に着想 多彩な作品 京都芸術大院生 市内5会場で展示

安曇野市と京都芸術大学(京都市)が連携して取り組むアートプロジェクトの作品展が17日、穂高交流学習センター・みらいなど市内5会場で始まった。同大学大学院の院生12人が地元の中学生と制作したり、安曇野からインスピレーションを受けたりした作品が並ぶ。24日まで。
京都芸術大の保科豊巳教授(東御市出身)のラボに所属する院生が参加し、5人は豊科北中学校美術部とのワークショップ形式で、7人は安曇野を取材して作品を制作した。教科書への落書きをアートにした作品や、造形した紙粘土の上で、安曇野の土にいる微生物を培養した作品などは、院生の発想と中学生の感性がユニークに組み合わさっている。
17日はみらいで開会式が開かれた。保科教授は「いろいろな分野がコラボレーションしながら生活を豊かにしていくのは今の時代に合った感覚」とあいさつ。制作に携わった美術部の井上莉杏さん(1年)は「展示されるのは少し恥ずかしい」とはにかみ、奥野礼彩さん(同)は「作者のアイデアや捉え方を発見してほしい」と話していた。