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東京大学木曽観測所で宇宙を身近に 特別公開で天文ファンくぎ付け

口径の大きさが世界有数の規模を誇るシュミット望遠鏡を見学する来場者

 東京大学木曽観測所(木曽町三岳)の施設が16、17日の2日間、特別公開された。日ごろは窓越しに見学する天体望遠鏡を間近で見ることができ、関係者による講演会も開かれ、大勢の天文ファンらが宇宙の神秘に思いをはせた。

 望遠鏡は口径105センチの「シュミット望遠鏡」で、同タイプでは世界有数の規模を誇る。観測所員が実際に動かしながら、広範囲を何度も観測するなど日ごろの研究活動の仕方を紹介した。長さ8メートル、重さ69トンの巨大な装置が向きを変えていく様子に来場者はくぎ付けだった。
 望遠鏡内部に設置された超広視野動画カメラ「トモエゴゼン」も見学できた。名古屋市の加藤忠さん(68)は「迫力ある光景で、分かりやすい解説もありがたかった。宇宙は興味深いね」と話していた。
 観測所の研究内容などを伝えた講演会は、内容を編集して近く、動画投稿サイト・ユーチューブで公開する予定。