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松本・田立屋が創業ルーツの木曽PR 商品販売、イベントも計画

木曽の魅力を伝える店内のコーナー

 木曽地域に創業のルーツがある、松本市大手3の化粧品専門店・田立屋は、木曽の魅力を伝える取り組み「TADACHIYA ウェルネス ビューティープロジェクトfrom木曽」を始めた。木曽産の商品の販売やヘルスツーリズムの紹介などを通して、木曽の豊かな自然や文化、伝統工芸などを松本地域に伝えていく。

 田立屋は、嘉永元(1848)年、初代・大宮徳重が商いを志し、田立村(現・南木曽町田立)から松本の博労町(現・本庄)に移り、小間物商を営んだのが始まり。ゆかりの地の木曽の魅力を、松本地域で知らない人も多いことから取り組みを始めた。
 店内にコーナーを設け、中善酒造店(木曽町)のすんきから抽出した植物性乳酸菌の入った甘酒や、ひのき精香(上松町)のヒノキのアロマオイルやフレグランススプレーを販売する。一般社団法人木曽おんたけ健康ラボ(木曽町)の開田高原ヘルスツーリズムのパンフレットなども置く。
 田立屋が発起人となり、より多くの人に周知するイベントも計画する。木曽おんたけ健康ラボや地域創生のコンサルタント会社「さとゆめ」などと実行委員会を組織し、10月8日に店舗隣の松本城大手門枡形跡広場で、「木曽みやび祭」を開く。木曽の製品の販売や木を使ったワークショップなどがある。
 取締役事業部長の大宮康亘さん(35)は「松本から木曽の魅力を発信し、盛り上げていきたい」と語る。問い合わせは田立屋(電話0263・32・0057)へ。