母校の青峰高に刻字作品寄贈 木曽町福島の岩井孝雄さん

木曽町福島の岩井孝雄さん(74)が、母校の木曽青峰高校に刻字作品を贈った。校名にある"青"色の下地をあしらった刻字は縦165センチ・横50センチの大作で、金箔を張った「切磋琢磨」の言葉が輝く。「仲間同士励まし合い、上を目指してほしい」との思いを込めながら完成まで3カ月かけた作品は、同校の正面玄関に飾られる。
岩井さんは青峰高の前身・木曽山林高卒。木材などに文字を刻む刻字歴は7年ほどで、これまで県歌「信濃の国」を刻んだ作品を地元の福島小学校と木曽町役場に、木曽町中には同校の校歌を刻み、それぞれ寄贈した。
このほど青峰高に届けた。岩井さんは「青峰高には息子もお世話になった。寄贈の申し出を受けていただき願いがようやくかなった」と感謝。「地元への寄贈も一区切りを迎えた心境」と安どの表情を浮かべていた。
青峰高は木曽町内の県立2高校を再編統合する形で発足した。昭和54(1979)年に木曽東・木曽西両高の統合で木曽高校が開校し、平成19年に、木曽・木曽山林両高が統合して青峰高になった。寄贈を受けた青峰高の西林昭隆校長は「青峰はいくつかの高校が土台となって続いている。OBの皆さんのサポートがありがたい」と感謝する。「生徒は岩井さんの言葉を心に刻んでほしい」と願っている。