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松本市波田で突風と降ひょう 民家の屋根飛ばされる被害も

突風で飛ばされて電線に引っかかった民家の屋根の一部(1日午後6時ころ)

 県内は1日、上空の寒気の影響で大気の状態が非常に不安定になり、松本地域は午後から雷雨となった。松本市波田三溝で民家のトタン屋根が突風に飛ばされ、倒木も発生した。波田地区ではひょうも降り、JAなどが果樹の被害を調べている。

 風で飛ばされたトタン屋根は、1辺が5メートル以上あるとみられる。30メートルほど離れた電線に引っかかった。停電が発生し、業者が復旧に当たった。けが人はいなかった。近所の男性(68)は「瞬間的な雨と風がすごく、音もすごかった。30年間ここに住んでいるがこんなことは初めてだ」と驚いていた。近くでは物置が飛ばされ、高さ15メートルほどの木が倒れて住宅に当たる被害もあった。ひょうはウズラの卵大だったといい、桃やリンゴに被害が出た恐れがある。
 雷雨は午後4時台に強まり、気象庁の観測だと、4時半前後までの1時間に松本市沢村で17.0㍉、安曇野市穂高で18.5㍉の雨が降った。ひょうは松本市梓川や安曇野市三郷でも降った。松本広域消防局によると、松本市の中山で土砂が道路に流れ込み、浅間温泉で側溝の水があふれた。