塩尻フラウエンコール創立50周年 23日に記念コンサート

塩尻市の女声コーラスグループ・塩尻フラウエンコール(水谷園江会長)は、今年で創立50周年を迎える。週1回、塩尻総合文化センターに集い、歌う喜びを分かち合っている。向上心を忘れず、周年のコンサートや海外公演も行ってきた。23日には市レザンホールで記念コンサートを開き、半世紀にわたる研さんの成果を発表する。
昭和48(1973)年7月、塩尻西小学校PTAの母親コーラス「梅の実コーラス」として発足した。50年に現名称に変更した。平成12(2000)年にはドイツへ、16年にはオーストリアに赴き、歌声を響かせた。現在のメンバーは17人で、高校、大学時代に合唱団に所属した市の前教育長・山田富康さん(71)=北小野=が指導する。ソプラノ、メゾソプラノ、アルトの三つのパートからなる女声三部合唱を楽しむ。
設立当初から参加する合木節さん(86)は「指導者に恵まれた。人と人との輪や和も大切にしてきた。とにかく皆さん、歌うことが大好きだから続いてきたと思う」と振り返る。
23日のコンサートは4部構成で計16曲を予定する。昭和58年の10周年記念コンサートで披露した思い出の曲「歌いましょう(シャンテ)」で開幕。「さくら貝の歌」、「気球にのってどこまでも」などを歌う。3部ではリコーダー奏者でもある山田さんと、ギター奏者・矢野修さん(48)=北小野=がゲスト出演。4部では、髙田敏子さんが歌詞を手掛けた「夕焼け」を取り上げる。ロシアによるウクライナへの侵攻が続く中、平和への思いを込めて歌い上げるという。
水谷会長は「コンサートに向けて練習を重ね、気持ちがまとまってきた。良い合唱をお届けできるはず」と話す。中ホールで午後6時に開演。入場無料。事前の申し込みは要らない。