地区歩き アプリで楽しく 健康づくり推進で松本市が公開

松本市は、市民がウオーキングを楽しむためのスマートフォンアプリを民間企業と協力して公開した。市内35地区ごとにコース設定し、地区内の名所や旧跡を歩いて巡りポイントを集める内容で、市の公式LINEから参加できる。市は本年度を実証実験と位置づけ、アプリの活用状況を見ながら健康づくり政策に反映させたり、来年度以降の活用方法を検討したりしていく。
市が3月、スマホ向けのコンテンツを企画・開発・運用しているサンドディー・アイ・ジー社(東京都)とアプリの実験に関する覚書を締結し、5月に公開した。市健康づくり課によると、同様のアプリを活用しているのは東京都豊島区と愛知県名張市があり、松本市が全国で3例目。
コンテンツはスマホの位置情報とLINEアプリを活用している。市内35地区と、各地の観光名所などに設けられたチェックポイントを巡り、画面上に記されたボタンを押すことでチェックが受けられ、ポイントがたまっていく。ポイントを集めることでギフト券などが当たる抽選会に参加できる。
市は各地区で行われるウオーキングイベントでの活用なども想定する。市健康づくり課は「参加する人の年代や性別などを分析し、健康づくりに役立てたい」と話している。