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英国風ティータイムはいかが? 麻績・聖レイクサイド館で提供へ

試食会でお披露目されたアフタヌーンティーメニューに笑顔を見せる大西代表(中央)と西田さん(右)

 麻績村聖高原の観光施設・聖レイクサイド館で今月下旬、本格的な英国風アフタヌーンティーメニューの提供が始まる。標高約1000メートルの聖湖畔の自然景観を生かし、都会では味わえない優雅なティータイムを楽しめる環境をつくろうと、鍛金仕上げの自作トレースタンドをレイクサイド館に寄贈したファンの熱意が結実した。

 四季折々の地域の食材を使った各種ケーキやタルト、ムースといった10種類以上の洋菓子を豪華に盛り合わせたデザートメニューを用意する。トレースタンド(全4基)は、村を舞台に秋季トレイルランニング大会「信州聖山天空ラン」を主催する「KFCトライアスロンクラブ」のメンバーで、鍛鉄工芸家・西田光男さん(71)=埼玉県秩父市=が製作した。
 同クラブの大西喜代一代表(71)=東京都=らが、レイクサイド館からの景観と菓子にほれ込んだのがきっかけ。トレースタンドは3年前に寄贈した。
 このほど試食会があり、大西さんや西田さんら約10人が参加した。価格を1人前3500円(2人前以上、飲み物付き要予約)、提供開始日を西田さんの誕生日にちなむ5月22日と決めた。大西さんは「洋菓子とスタンド双方のクオリティーが高く圧倒された」と満足げに笑った。
 関係者は"ヌン活"が新たな観光の目玉になればと期待する。メニューを考えたレイクサイド館運営担当の森山奈緒さん=麻績村=は「ようやく実現できうれしい。美しい湖畔で味わう"非日常"を楽しんで」と願う。
 予約は同店(電話0263・67・3511)へ。