松本市議選に39人 31議席巡り23日投開票

統一地方選の後半戦となる松本市議会議員選挙が16日に告示された。定数31に対し、現職23人、新人16人の39人が立候補し、7日間の選挙戦に入った。少子高齢化と人口減少で複雑化、多様化する地域課題に対し、持続可能なまちづくりをどう進めるかが問われる。23日に投開票される。
立候補者数は、42人だった前回選より3人少ない。男性は23人、女性は過去最多の16人。党派別では公明と共産が各4人、立憲民主と日本維新の会、参政が各1人、無所属が28人。年代別では、70代が6人、60代が14人、50代が8人、40代が5人、30代と20代が各3人。
各陣営は16日午前に立候補の届け出を済ませると、選挙事務所などで出陣式を行い、「頑張ろう」と拳を突き上げるなどして団結を強めた。各候補は街頭演説や演説会を重ね、支持拡大を図っている。
少子高齢化は市内各地で進み、子ども・子育て政策の充実や、高齢者の移動手段の確保など支え合いの仕組み作りが求められている。新型コロナウイルス下で落ち込んだ地域経済の立て直しや、松本パルコ(中央1)の閉店発表で空洞化が懸念される中心市街地の活性化も課題だ。
臥雲義尚市長の就任後初めて迎える市議選となる。分散化構想を巡って議会との議論が続く市役所新庁舎の方向性を含め、臥雲市政を各候補がどう評価しているのかにも関心が集まる。
前回の市議選投票率は43・73%。9日に投開票された統一地方選前半戦の県議選松本市・東筑摩郡区の市内投票率は41・19%と低下傾向にあり、市選挙管理委員会は積極的な投票参加を呼び掛けている。