松本市議選周知 LINE駆使 市選管が投票率向上に躍起

16日告示、23日投開票の松本市議会議員選挙に向け、市選挙管理委員会は投票率を上げるためにさまざまな工夫を凝らしている。無料通信アプリ「LINE」で選挙日程などを知らせるメッセージを連日発信し、山間地の市民が投票しやすいように移動投票所も開設する。投票した人がもらえる投票記念カードは4万枚作製、あの手この手で投票率向上に努める。
約7万8000人が登録する市公式LINEでは「本日の選挙情報」と記したメッセージを連日発信している。12日は選挙日程を、13日は市議選の投票率の推移を載せた。今後は告示日や期日前投票の予定、選挙公報の情報などを載せることにしている。イラストを1日ごとに変化させるなど読まれる工夫もしている。選挙関連のメッセージを連日送るのは初めてで、市選管は若者への市議選の周知を狙いにする。
市が令和3年10月の衆院選で始めた移動投票所は市議選でも実施する。四賀、奈川、安曇の3地区で計6回行い、車のない高齢者らが投票しやすいようにする。市選管によると移動投票所の3地区の利用者は、1回目は3地区で計62人だったが少しずつ利用が増え、昨年8月の知事選は計105人、今年4月の県議選は計125人だった。市選管は「身近な市議選はさらに高くなるのでは」と期待を込める。
市議選の投票率は、昭和46(1971)年の84・52%以降下がり続け、平成23年に初めて50%を割り込む49・83%となり、31年の前回選は43・73%と過去最低だった。