政治・経済

選挙ポスター十人十色 県議選松本市・東筑摩郡区

松本市街地に設置された選挙ポスター掲示場。工夫を凝らしたポスターが目を引く

 9日投開票の県議会議員選挙松本市・東筑摩郡区は、定数7に対して10人が立候補し、選挙ポスター掲示場に各候補者のポスターが貼られている。立候補者の顔や名前、公約などを有権者にアピールするため、工夫を凝らした色とりどりのポスターが並ぶ。松本市・東筑摩郡区の計558カ所の掲示場は、文字通り「十人十色」の状況だ。

 女性候補2人はピンク系の色で、それぞれの候補者がこれまでに出馬した選挙で使用したなじみの色だという。桜の季節に合わせ、「桜が咲くように当選してほしい」との各陣営の願いが込められている。
 ベテランの現職2人は、顔の背景に淡い黄色を採用した。穏やかな色で親しみやすさを演出したという。一般社団法人・日本流行色協会が選出した今年の流行色「ルミナスイエロー」だったことから選ばれた。
 候補者の名字から連想させる青色を採用したもの、政党カラーのオレンジ色を前面に押し出したものもある。その一方で、背景をあえて真っ白にし、候補者名や政策を目立たせようとした陣営もある。
 候補者のホームページにリンクするQRコードを掲載したポスターや、主流の縦型ではない横型を採用する陣営もあり、色だけにとどまらずに個性的なポスターが並ぶ。
 ある陣営の幹部は「選挙ポスターは選挙を勝ち抜く上で欠かせない必須アイテム。いかに目立つポスターをつくるかに心を砕いた」とし、「有権者が投票先を決める上での参考になればうれしい」と話していた。