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塩尻地域シルバー人材センター 会員増へ女性部会新設 多彩な講座、文化祭出品も

こんにゃく作りの講座に参加する女性会員(18日)

 塩尻地域シルバー人材センターは本年度、女性部会を新設した。全体の会員数が減少傾向であることを背景に、さまざまな事業を行い、会員増加につなげることを目指す。運営委員は「楽しい場所があれば、頑張ろうという気持ちになれるはず」と仲間が増えることに期待する。

 3月の理事会で設置が決まり、今月18日には部会長に小林まち子さん(71)=塩尻市柿沢=を、副部会長に長島豊子さん(73)=同市大門並木町=を選ぶなど体制が固まった。
 県外のシルバー人材センターの視察や、事務局の提案を基に昨秋から準備を進めてきた。正式な設置に前後して、クラフトバンド(紙バンド)を材料にしたバッグや小物入れなどの制作、こんにゃく作りなどの講座を始めた。市の文化祭にクラフト作品を出した。
 正副部会長を含む運営委員6人で相談したり、会員の希望を集めたりして事業内容を考えていく。すでに行っている講座もそうだが、これまでに培った得意分野を持つ人が多く、互いに指導役を務められることが多いのが強みだ。
 塩尻地域シルバー人材センターの会員は18日現在、578人で、うち女性会員は210人。男性は減少傾向だが、女性はほぼ横ばいで推移している。
 女性部会には「HAPPYしるばー」という愛称を付けた。長島さんは、働く期間が長い人が多くなり、シルバーでの活動が短くなる人が増えているとした上で「70歳を過ぎても、シルバーに入って何かやろうという人が出てくれば」と期待する。小林さんは「みんなが楽しく、健康で元気に生活する手伝いができれば」と話している。