GW直前 山にぎわう 塩尻市の霧訪山や高ボッチ高原

ゴールデンウイーク(GW)を前に、霧訪山(1305メートル)や高ボッチ高原といった塩尻市内の山が早くもにぎわいを見せている。今年のGWは曜日の並びで例年よりも長い休みが取りにくく、物価高も重なっていることから遠出を控える傾向になるとみられ、手軽に自然が満喫できるこれらの山は期間中も人気を集めそうだ。
24日は午前から晴天に恵まれ、霧訪山では北小野や下西条の登山口から山頂を目指す登山者の姿があった。山頂では360度にわたって展望が開け、槍・穂高連峰から白馬三山などに連なる北アルプス、八ケ岳連峰が見渡せた。山梨県北杜市から訪れた男性は「こんなに展望がよいとは。よい時に来た」と喜び、岡谷市の女性は「帰りは山野草が楽しみ」と笑顔を見せていた。
高ボッチ高原では麓から台上に向かう県外ナンバーの車が目立った。訪れた人は各所にある展望スポットで記念撮影をしていた。
高ボッチ高原では、25日に管理棟「でいだらぼっち館」、26日にキャンプ場の営業が始まる。宿泊費の高騰もあってキャンプの人気は依然として高く、GW中は予約でいっぱいの日が多い。霧訪山でも27日に北小野の登山口で開山祭が開催され、本格的に山のシーズンがスタートする。
両エリアは貴重な植物が多いことから、関連団体は保護ロープの中に入ったり、登山道から外れたりしないように呼び掛けている。