王滝の観光 将来像探る 住民組織設立へ準備

王滝村で観光業に関わる村民ら有志が、これからの観光のあり方を考え、そのための事業を展開する「流域やまの恵み協議会(仮)」の設立準備を始めた。23日に村公民館で第1回の話し合いを行い、村民や滞在中の外国人ら約20人が参加した。
▽観光客の来訪が地域の活性化・再生に結び付く循環づくり▽農産物や山の産物、野草、薬草を絡めた食の展開▽「水源地」の村としての将来像を描くこと▽それらに関連した副業型雇用の創出―を活動の軸とする方針。年度内の設立を目指す。
話し合いでは、参加者が自己紹介をした後、村の魅力や課題について意見交換。「王滝の良さは人や自然」「王滝は良い所だが、コンテンツ(来訪の動機となる場所や施設、企画など)が少なく、滞在時間をどう長くするかが課題」などの意見が出た。
発起人の一人で、村議会議員で観光事業者の倉橋孝四郎さん(40)は「観光や地域をどうしていくかを、住民同士で緩やかに話し合える場になれば」と話していた。
今後も不定期で話し合いをする。