アマナ群生、かれんに咲く 安曇野市の国営公園

安曇野市の国営アルプスあづみの公園堀金・穂高地区で、野生のアマナ(ユリ科)が見頃を迎えている。里山文化ゾーンの棚田のあぜにまとまって自生しており、安曇野周辺では最大規模の群生地だという。
日本産チューリップの仲間で、高さは15~20センチ。数センチの細長い花びらは白地に紫色の筋が入っており、その姿はかれんで奥ゆかしい。開花期が短く、春にしか姿を見せない植物「スプリングエフェメラル」の一つとされる。
市版レッドデータブックで存続基盤が脆弱な種(準絶滅危惧NT)に分類されている。見頃は4月下旬まで。公園の担当者は「さりげなく咲いている短い季節の花。見かけたら愛でてほしい」と話している。