霧訪山登山道でタムシバの花見頃

塩尻市下西条の山ノ神自然園から霧訪山(1305メートル)に向かう登山道で、モクレン科の花木・タムシバの花が見頃を迎えている。登山道にはまだ花や緑が少ない中、山頂を目指す人の気持ちを和ませている。
タムシバは登山道脇の林に、たまに生えている。高さ10メートルほどに育った木が多いことから歩いていると気が付きにくいが、ふと顔を上げると真っ白の花を木いっぱいに咲かせている。花はコブシに似ているが、登山道を整備する「下西条みどりの会」でガイドも務める蒲沼晃さんによると、霧訪山周辺ではコブシよりもタムシバの方が圧倒的に多いという。
山ではこれから、イワウチワ、カタクリやニリンソウといった山野草も開花が進んでくるという。蒲沼さんは「花の数も増え、登山にも適した気候になってくるので、今年も多くの人に楽しんでもらえたら」と話している。