松本市会 次の議長に阿部氏有力

申し合わせ任期の満了に伴う松本市議会の正副議長選挙の内定作業が、5月7日に始まる。議長選挙は5期目の阿部功祐氏(52)=誠の会、島立=が立候補するとみられ、選出が有力視されている。副議長選挙は今のところ目立った動きはないものの、大型連休前にも選挙に向けた動きが活発化しそうだ。
正副議長の任期は申し合わせで2年になる。阿部氏は前回、令和5年の議長選で名前が挙がったが、調整の上で4期目の上條温氏(76)=開明、神林=が第51代議長に就いた。
市議会は当選回数が多い議員が議長になるのが慣例となっており、4期以上の市議10人のうち5人が議長を経験している。議長経験者の一人は「順番からいって阿部氏が妥当。前回見送った経緯もある」と話す。最大会派・誠の会は阿部氏を擁立する方向で決定しており、阿部氏も「前向きに検討している」と意欲を示す。
3月末に無所属2人が入会し、最大会派に人数が並んだ政友会は議長選は擁立しない考え。牛丸仁志氏(66)は「誠の会は考えが近い会派で特段反対する理由もない。今回はすんなり決まるのではないか」と推測する。
開明、市議会公明党、まつも都はいずれも議長選に候補を立てない方針だ。正副議長選に毎回候補者を擁立している共産党市議団の塩原孝子氏(65)は「無投票で内定するのはよくない。党の方針に基づき、候補を立てる」と話している。
21日の議会運営委員会で人事の進め方を協議し、5月7日の議員協議会で正副議長の選挙を行って内定する。8日に委員会構成を内定する。14日の市議会臨時会で正副議長を指名推選し、正式に決定する。