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塩尻商議所 能登の産業復興へ支援継続 職員派遣や経営相談で

 塩尻商工会議所が、交流のある石川県輪島市の輪島商工会議所を通じて、昨年1月の地震、9月の豪雨と立て続けに大規模災害に見舞われた能登半島の支援を続けている。14日には塩尻商議所の建築木工部会が輪島を訪問して見舞金などを届けた。現地は地震から1年余りが経過し、道路などの復旧は進んでいるが、産業の復興はこれからで、経済団体としての知見を生かした支援を継続する。

 塩尻商議所の建築木工部会(小川和寿部会長)は14日、輪島商議所を訪問し、会員が寄せた見舞金21万円、ワイン醸造などのアルプス(塩尻市塩尻町)が提供したジュース20箱などを寄贈した。能登半島地震で壊滅的な被害を受け、現在はさら地になっている輪島朝市なども視察した。小川部会長は「復興にはまだ時間がかかると感じた。地震からは時間がたってきたが、災害や輪島のことに関心を持ち続けたい」と話している。
 塩尻商議所は見舞金の寄贈などのほか、定期的に職員を輪島市に派遣し、現地の事業者の経営相談に応じてきた。金沢市などへの人口流出が続いているため、産業の中でサービス業の営業再開が遅れている。最近は事業所の再建、そのための助成制度の活用法といった相談が多いといい、同商議所の篠原清満専務理事は「今までと違った支援が必要とされる段階にきた。輪島の物産を塩尻で消費してもらうといった機会を設けることも考えていきたい」と話している。