地域の話題

松の古木から梅の花 木曽平沢の日々別荘

松の木から梅が生えている様子がよく分かる全景

 塩尻市木曽平沢の宿泊可能な多機能型コミュニティー施設・日々別荘の敷地内で、古木の松から生えた梅が花盛りを迎えている。いつ頃から共生しているのかは不明だが、吉祥の象徴「松竹梅」のうち、2種類が一緒に育つ姿に地元では「縁起が良い木」と話題になっている。
 高さ6メートルほどの松の木から梅の枝が伸びている。11日時点ではつぼみが大きく膨らんでおり、14日には咲き広がっていた。松の幹内に空洞があり、何らかの経緯で入り込んだ梅が生育したとみられる。
 日々別荘は昭和6(1931)年に建てられた和洋折衷のモダンな木造2階建ての旧手塚家別荘。松は庭木の一つとして、建築当時か昭和期に家主によって植えられたようだ。
 建物を管理統括する市のまちづくり会社・しおじり街元気カンパニーによると、令和3年に同施設を開設した際、庭木のせん定のため樹木医に診てもらったところ、この共生状態は「大変珍しい」と言われた。庭木として竹を植えたり育てたりする計画はないという。