春の雨降る松本城に華やぎ 茶席や着物イベント

松本市の松本城本丸庭園で13日、茶会が開かれた。市と茶道裏千家淡交会県支部中信分会(平林宗代分会長)が行う催しで、大勢の人たちが国宝天守の下で、桜咲く春の茶席を堪能した。
あいにくの雨天でテント内での開催となったが、来場者は桜の模様があしらわれた菓子とまろやかな茶をゆっくりと味わった。松本大学2年生・小林愛さんは「味わい深く心が落ち着く」と魅力を話し笑顔を見せた。
春の茶会は茶に親しむ機会として長年続いている。平林分会長は「茶は敷居が高いと思うかもしれないが、いつでもどこでも楽しめるもの。気軽に接してもらい、楽しさ、奥深さを感じてほしい」と話していた。
着物販売・レンタルのたちばな松本店(轟正樹店長、松本市中央1)が13日、松本市の松本城公園で着物を通じて松本を盛り上げるイベント「きもので100人松本城!」を開いた。天守をバックに記念撮影を行い、お城と着物の調和を楽しんだ。
雨が降る中、約20人が集まり、小雨になったタイミングで傘をたたみ笑顔で写真に収まった。市内在住の年長園児・宮本真響ちゃん(5)は母・未来さんと参加し「着物を着られてうれしい。お花模様が好き」と喜んでいた。
着物の魅力を感じてほしいと始まったイベントで、今回で6回目を迎えた。轟店長は「こうしたイベントを通じて着物について知ってもらえれば」と話していた。