松本平 桜が満開 春を満喫

12日の松本地方は晴れて気温が上がり、絶好の花見日和となった。松本市沢村で5月上旬並みの22.0度を観測するなど汗ばむような陽気の中、桜の見頃と週末が重なったこともあって、各地の名所は春を満喫する市民や観光客でにぎわった。
松本市の国宝松本城の外堀沿いでは、満開の桜と天守の風情を味わおうと地元の人や国内外の観光客が散策を楽しんでいた。母と写真を撮っていた横浜市の公務員・甲斐康弘さん(48)は「黒いお城が格好良くて、桜も映える」と喜んでいた。
市内を流れる薄川の河川敷にも多くの人が訪れた。堤防沿いの桜並木を背景に、家族連れや友人同士がバーベキューや弁当を囲んだ。市内の会社員・國枝慎さん(25)は入社2年目の同期20人ほどでバーベキューを楽しみ、「同期の花見は初めて。きれいだし、おいしいし、たまらない」と笑顔だった。
同市県3のあがたの森公園では花見をしながら元気いっぱいに遊ぶ子供たちの姿が目立った。開明小学校1年生の滝沢りのさん(6)は「ブランコと滑り台が楽しい。暑いくらい」と遊具に夢中だった。