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シダレザクラ 参道染める 麻績村 桑山の太神宮社 福島・三春滝桜ゆかりの木

太神宮社の参道を彩る三春滝桜ゆかりのシダレザクラ

 麻績村桑山天ノ原の太神宮社で、参道の両側に植えられているシダレザクラの並木が花盛りを迎えた。15年ほど前に西之久保の中山一雄さん(79)が同神社へ寄贈して植えた、日本三大桜の一つとして知られる福島県三春町の「三春滝桜」ゆかりの苗木だ。長い枝を桃色に彩るあでやかな花々が鳥居周辺で風に揺れ、地域住民の目を引いている。

 近くに住む中山さんが旅先で、実生から育てたという苗木10本を入手し、総代会へ寄贈した。7年ほど前まで添え木して支え、高さ約3・5㍍に成長した現在も肥料を与えるなど大切にしている。
 神社周辺の緩やかな丘の参道でいち早く開花し、次第に境内のヤマザクラへバトンタッチする。中山さんは「桜としてはまだ小さいが、大きく成長してくれて感慨深い。これからも神社を守っていってほしい」と願っていた。