お城など松本の桜 外国人旅行者に人気

開花の時期を迎えた松本市内の桜が、海外からの観光客に人気を呼んでいる。市内の観光案内所には桜の開花情報を求める外国人旅行者が連日訪れており、全国的に知られる国宝松本城(松本市丸の内)の桜だけでなく、郊外にある桜の名所を目指す旅行者もいるという。
午前中は晴れた8日も松本城には多くの外国人旅行者が訪れ、開花が進む桜を眺めたり写真に収めたりしていた。オーストラリアから訪れたシーラ・バルベロさん(38)は「桜吹雪が美しい。母国には桜がないのでとてもよい」と笑顔を見せていた。
松本駅(同市深志1)構内の市観光案内所によると、今年3月に案内所を訪れた外国人旅行者数は2283人で、昨年同期比で約25%増えた。4月も同様の傾向が続く。
多くの外国人旅行者がSNS(交流サイト)などのインターネットで情報を入手し、桜の開花時期を狙って欧米や南米などから来日している。案内所で城山公園や弘法山への行き方を尋ねる旅行者もいて、徒歩やバスでの経路を案内している。
観光案内所の柏澤由紀一センター長は「北アルプスやお城と一緒に桜を見られるのが松本の魅力。(桜をきっかけに)松本のリピーターになってほしい」と願っていた。