松本城の工事を大看板で紹介 旧市立博物館解体現場に

松本市は、松本城公園内の旧市立博物館解体工事現場の仮囲いに、同公園で進められている各事業の概要と将来イメージを描いた大型看板を掲示している。「幕末期の姿を具現化する」ための取り組みをPRする狙いで、市民や観光客により深く松本城に関心を持ってもらおうと企画した。
看板は全3枚で、合計すると縦約1・8メートル、横約7・5メートルになる。「堀の浚渫」や「埋橋修理」「南・西外堀復元」などの工事の期間と完了後の全景イラストを並べ、日本語と英語で表記した。
信州大学繊維学部1年生で、初めて松本城を訪れたという徳原寧花さん(18)と安田光希さん(18)は「工事が多い理由が分かった」と興味深そうに看板を眺めていた。
設置した市立博物館の加藤孝館長は「看板では博物館に展示している城下町ジオラマも合わせて紹介した。工事終了後の姿を想像しながら親しんでもらえたらうれしい」と話している。