エゴマで南木曽を活性化 栽培拡大や特産品開発 ⅭFで寄付募る

南木曽町は、町内のエゴマの栽培を拡大して地域活性化を目指そうと、クラウドファンディング(CF)形式のふるさと納税で寄付を集めている。耕作放棄地の活用や、新しい特産品開発につなげていく目的だ。期間は9月末まで。
ふるさと納税ポータルサイト「さとふる」などで実施する。目標金額は80万円で、エゴマの水洗機の購入に充てる。現在は生産者が手洗いしており、効率化を図る。1万5000円以上の寄付で、町内産のエゴマ油が返礼品に届く。
町では10年近く前から、獣害に遭いにくい特徴に注目して、耕作放棄地などを活用したエゴマの栽培普及が進む。町によると、現在は30軒弱が育てている。5年ほど前からは、農家有志による「南木曽えごま同好会」(片田恵会長)が発足し活動している。
加工品として、エゴマ油が町内で製造されている。地元産のみそと合わせた「焼き肉だれ」を同好会が開発・販売もしており、さらなる新商品づくりも検討中だ。
担当の町産業観光課は、町内で農家が減り耕作放棄地が増える中、「機械の導入でエゴマ栽培に取り組みやすくし、盛んにしていきたい。地域活性化につなげていければ」と話している。