松本市笹部に「ちいさなちいさな保育園ぴっこ」開園 家庭的な環境で少人数保育

民家を改装し、0~2歳児対象の家庭的保育事業に取り組む「ちいさなちいさな保育園ぴっこ」が1日、松本市笹部4に開園した。3歳未満児に家庭的な環境で少人数の保育を行う同事業は市内初。個性を尊重した手厚い保育が特徴で、0歳児と1歳児の5人が新生活をスタートさせた。
園児は保護者とともに入園・開園式に臨み、「チューリップ」などを歌いながら手遊びをして緊張をほぐした。千野優佳利園長は「一人一人の『今』を大切にして寄り添い、楽しく安心して過ごせるようサポートしていきたい」とあいさつした。
定員5人に対し、千野園長と斎藤波奈副園長が保育に当たる。藤井樹ちゃん(1)の母・有紀さん(43)=松本市井川城3=は「一人一人に目が届きやすく、お友達とも仲良くなれそう」と期待していた。
約20年の保育経験で、園児が集団生活に合わせるために自分のペースを保てなくなる保育に疑問を感じた千野園長の理想を実現しようと、知人らが協力して開設した。庭や隣接する公園も利用しながら季節の遊びなど多彩な活動を取り入れていく。