2025.4.13 みすず野
二刀流と言えば、もともとは剣豪・宮本武蔵があみ出した剣術の名称である。それが今や大リーグの大谷翔平選手の代名詞。もし、武蔵の剣術がなかったら、大谷選手の投打での活躍は何と称されていたのだろう◆諸説あるが、武蔵と「つばめ返し」で知られた剣の達人・佐々木小次郎は慶長17(1612)年4月13日に決闘したとされる。ネットで、闘いの舞台となった船島(巌流島)の所在地・山口県下関市のサイトをのぞいてみた。さすがは「決闘の聖地」とされる巌流島。ファンに語り継がれるプロレスの試合が、昭和と平成に行われていたことを知る◆昭和62(1987)年10月にはアントニオ猪木とマサ斎藤が闘い、2時間5分14秒の熱戦の末、猪木がTKO勝ちした。平成24(2012)年5月には、武蔵と小次郎の決闘400周年記念のチャリティーイベントでプロレスが催された。地元出身の初代タイガーマスクの佐山聡らが出場し、東日本大震災で被災した岩手県宮古市から招かれた子供らが声援を送った◆決闘と聞くと、穏やかでないことを連想する。が、子供たちが喜ぶ催しなら歓迎だ。企画者の発想を見習いたい。