松本駅前の公園通り 週末ホコ天開始 歩行者や沿道の店に好評

松本市の松本駅東側の市道(通称・公園通り)で、土・日曜日と祝日に限定した車両規制が今週末から始まった。通りの出入り口には規制標識が新設され、午前11時~翌午前0時の間は歩行者天国となっている。前日に続いて規制された日曜日の30日は、観光客や駅利用者らがショーウインドーの商品を眺めたり、おしゃべりをしたりしながら通りの中央をゆったりと歩いていた。
公園通りの駅寄り約90メートルが車両規制区間で、日曜日の昼間は規制を知らずに両側の歩道を歩く人たちも少なくなかった。
今春に高校を卒業して友人と遊びに来ていた櫻井愛琉さん(18)=松本市島内=は「歩行者天国になっていたと知らなかった」と話し、友達の神林聖來さん(18)=同=は「車が来なくて歩きやすくなった」と笑顔を見せていた。通り沿いの飲食店に立ち寄った会社員の40代男性=北海道=は「これから観光客も増えるので、人通りが多い時は(車が通らなくて)安全になっていい」と話していた。
規制は歩行者の安全確保とともに、街のにぎわい創出が期待されている。通りにある、信州元祖あみやばーぐ松本駅前店(鎌倉亮輔店長)の男性店員は「提携している駐車場はないが、行列を見て店に来てくれる人もいる。歩行者が増えることはうれしい」と話し、通り沿いの小売店で働く20代女性店員は「夜に開くお店も多く、日中は物寂しい。露店や移動販売車などが来て、もっとにぎやかになるとうれしい」と願っていた。
地元の新伊勢町商興会と新伊勢町町会が、昨年2月に連名で県公安委員会に要望書を提出し、実現した。