緊急着陸のオスプレイ 松本空港で駐機続く

県営松本空港に緊急的に着陸した米軍海兵隊普天間基地(沖縄県)所属の航空機・オスプレイ1機は、着陸から28時間がたった26日午後7時現在も飛び立てず、駐機したままとなっている。現場周辺は多くの警察官が警戒に当たり、ターミナルビルの送迎デッキは立ち入りできない状況が続いた。フジドリームエアラインズ(FDA)の定期便は通常運航された。
同日は午前7時半ころにエンジン音が聞こえたが、すぐに切られた。午後4時25分に米軍の別のオスプレイ1機が松本空港に着陸。整備部品を下ろして16分後に飛び立った。部品は円筒状の缶のような物が多かった。駐機している1機は、右プロペラ近くのエンジンとみられる場所の整備作業が進められた。
空港周辺はオスプレイを見ようと多くの人が訪れた。松本市の女性(38)は「緊急着陸と聞いて怖かった。早く直って空港がスムーズに使えるようになれば」と話していた。同市今井の男性(71)は「大きな事故でなくてよかった」と胸をなで下ろしていた。
松本署は20人態勢で空港周辺の警戒を続けた。残されているオスプレイが離陸するまでは現在の態勢を維持するという。