松本市人事異動 管理職の女性が3割超に 課長に40代4人登用
松本市は21日、4月1日付の人事異動を内示した。課長以上の女性管理職の割合は、前年度比1・5ポイント高い30・6%となり、臥雲義尚市長がジェンダーギャップの解消を目指し、令和2年の市長就任時から掲げてきた女性管理職3割の目標を5年目で達成した。若手職員の起用にも力を入れ、過去最多となる40代の課長4人を登用した。
臥雲市長は「女性と若手を意識した人事を行った」と説明。課長以上の管理職157人のうち、女性は最多の48人となった。割合が令和3年度の14・4%から5年目で3割を超えたことについて、「公務員の人事制度上、年功序列を基本としながら性別に関係なく、能力主義で人事を決めていく。そうした環境が整ってきたと考えている」と述べた。
若手の登用では46歳の1人と47歳の3人(うち女性2人)が課長となった。市の最年少課長は平成元(1989)年の44歳で、46歳は次いで若い。
異動総数は678人(前年度比78人増)で、組織改正と新規採用者の増加で異動規模が大きくなった。組織数は17部7本部121課で、総合戦略局に「移住交流推進室」を新設。お城まちなみ創造本部を「中心市街地活性本部」に改組した。スポーツ部長を新設して21となった部局長ポストは6人が昇任、13人が留任、1人が異動、教育監が県教委から新規派遣となった。