求職者がバスの運転体験 塩尻の免許センターで

松本公共職業安定所(ハローワーク松本)は16日、塩尻市の中南信運転免許センターで、求職者を対象にしたバス運転手の体験会を開いた。県内の職安では初めての試みで、参加した約10人が現役の運転手から仕事の魅力を聞いたり、センターの教習コースでバスを運転したりした。
アルピコ交通(松本市)などが協力し、同社の大型観光バス、路線バス、マイクロバスが用意された。コースに雪が積もるあいにくのコンディションとなったが、参加者はハンドルを握ると、運転手のアドバイスを受けながらバスを前に進めていた。運転が終わると「大きいのに軽く前に進んでびっくりした」「いつもはトラックを運転しているので新鮮」と感想を話していた。バスを運転する際の注意点などを積極的に質問する参加者もいた。
バス運転手の求人は全県的に多い状態が続いている。松本職安の池上仁所長は「体験会をきっかけに仕事の魅力を知り、新たな一歩を踏み出してもらえたら」と話していた。