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雪と寒さ 冬に逆戻り 松本で7センチ、最高気温1.8度

ランチ営業に備え店の前を雪かきする従業員(16日午前11時18分、松本市中央1)

 本州の南岸を進んだ低気圧の影響で、16日の中信地方は朝から湿った重い雪となった。気象庁によると、松本市沢村で午前11時に最大7センチの積雪を観測し、午後には雨に変わった。日中の最高気温は1・8度と真冬並みの寒さに逆戻りした。

 松本市中心街の大名町通りでは、雪かきに追われる人の姿が見られた。八十二銀行松本営業部の深澤孝夫さん(59)は「春先のカミ雪で重たい。観光で松本を訪れる人が歩きやすいように急いで雪をかいた」と話していた。
 国宝松本城は天守の屋根や石垣に雪が積もって美しい景色となった。台湾から訪れた観光客は「ベリーラッキー!」と大喜びで記念撮影を楽しんでいた。
 県営松本空港を発着するフジドリームエアラインズ(FDA)の定期便は、松本空港周辺の雪のため、午前中に松本空港を発着する便を中心に計6便が欠航した。
 松本警察署によると、午前中を中心にスリップ事故が相次いだ。長野道は冬用タイヤの規制が行われた。JR線やアルピコ交通上高地線にダイヤの大きな乱れは生じなかった。
 長野地方気象台によると、上空に真冬並みの寒気が流れ込んだ影響で、県内は中部を中心に雪が降った。17日の県中部は晴れ時々曇りで、所により雪か雨が降る見込み。朝の最低気温は1度、日中の最高気温は8度と予測している。