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わらぼっち外して春の準備 松本城の本丸庭園

外国人観光客も手伝った冬囲いの取り外し作業

 松本市の国宝松本城で15日、松本古城会の会員ら約20人による冬囲いを取り外す作業が行われた。本丸庭園にある小笠原ボタンにかぶせられた「わらぼっち」と呼ばれる稲わらのかさを、古城会婦人部の女性らが外し春の訪れに備えた。

 「わらぼっち」はボタンを風雪から守るために昨年12月にかぶせた。今年の冬は雪が降ったのはわずか数日で、古城会の赤羽郁夫会長は「雪景色の松本城があまり見られなかったのは寂しかった」と振り返った。
 作業は観光客が見守る中で行われ、天守近くでわらぼっちを外していると、外国人観光客が手伝う光景も見られた。婦人部の多湖佳子部長は「この作業を行うと春が来たと実感する」と話していた。