鉢盛中美術部輝く創造力 朝日美術館で作品展

朝日村、山形村、松本市今井の生徒が通う組合立鉢盛中学校(朝日村)の美術部は2月2日まで、朝日村古見の朝日美術館で作品展を開いている。昨年度、地域の文化施設を生かした活動発表として初開催したところ来館者にも部員にも好評で、本年度は展示スペースを拡大。毎年9月の学校文化祭「白峰祭」のステージバックとして全部員が共同制作した縦4メートル、横8メートルの絵、個人作品など約100点を紹介している。
作品展は「個性あふれる一人一人の創造力(イマジネーション)」と題して行っている。目玉となるステージバックは校外では初公開。文化祭に向け、部員が図案から手掛けることが伝統で、過去3年分の大作を展示してある。本年度は生徒会スローガン「輝羅星」にちなんだ銀河鉄道を描き、1~3年生51人が約3カ月かけて制作した。学校体育館のステージで展示する文化祭の時よりも間近で見学でき、細部までこだわった絵やデザインを楽しめる。美術館学芸員の発案で一部の絵は切り貼りして展示・構成した。
個人作品は絵や立体物が並び、各展示ラベルに表現の工夫を書いてある。双子の娘が部で活動する山形村の小澤広光さん(37)は「それぞれのこだわりや思いが伝わってくる」と熱心に鑑賞した。
2年で部長の佐藤こはるさん(13)は「一人一人の工夫や細かいところも楽しんで見てほしい」と願い、2年で副部長の小澤椿さん(13)、渡邉琳仁さん(14)は「校内展示とは違う迫力がある」「近くで見てもらえてうれしい」と話す。顧問の末益奈緒美教諭は「校外展示が部員のモチベーションや刺激になっている」と地域の協力に感謝している。
午前9時~午後5時。観覧無料。月曜休館。