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山形村の清水寺 10年ぶりにライトアップへ

手作りしたランプシェードをかぶせ試験点灯されたキャンドル

 山形村清水高原の清水寺で26~28日の午後4~7時、参道や境内のライトアップが10年ぶりに行われる。開村150周年を迎えた村を支えてきた人への感謝と村の歩みを未来につなぐ願いを込め、4月から寺の管理人を務める岡上洋さん(42)、真梨さん(43)夫妻が村教育委員会に提案し実現した。24日は"清水寺冬のライトアップ大作戦"と題した村公民館講座が村農業者トレーニングセンターであり、小学生と大人約20人が境内に飾るLED(発光ダイオード)キャンドル用のランプシェードを手作りした。

 寺の仁王門から百体観音が並ぶ参道、本堂、境内にある文化交流施設・あららぎの庄を約500個のキャンドルでともす。標高約1200メートルの境内は雪景色が広がり、幻想的な雰囲気を楽しめそうだ。
 寺では10年前の平成26(2014)年、開村140周年を記念して村観光協会がライトアップイベントを行った。岡上夫妻が過去のイベントを復活させたいと協会や村教委に相談したところ、10年前のイベントで使ったキャンドルが協会にあることが分かり、活用できることになった。真梨さんは「歴史ある寺で皆さんの心を温める企画にしたい」と願う。
 ランプシェードは風船に和紙や色紙を貼り付けて手作りし、150周年記念ロゴマークや村イメージキャラクター・やまっちのイラストも飾った。完成後は屋内で試験点灯し、山形小学校2年の中條愛絆さん(7)は「きれいでうれしい」と喜び、同小5年の根橋るんなさん(11)は「上手に作れた。当日も見に行きたい」と話した。